空き家が「女性向けシェアハウス」に変身、女子大生のアイデア満載

松永佳伸
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 岐阜女子大学(岐阜市)の生活科学科の学生が、岐阜県山県市佐賀の空き家を女性向けシェアハウスに改修した。建築士をめざす学生も多く、アイデアだけでなく職人たちと内装工事なども手がけた。

 改修前は、築30年ほどの木造2階建て、延べ床面積は約100平方メートルの空き家だった。

 空き家の再生を手がける不動産賃貸会社「キーシュトバム」(名古屋市)が、同大学が各務原市などと「DIY型空き家リノベーション事業」に取り組んでいることを知り、昨年6月、「シェアハウスのアイデアがほしい」と協力を依頼した。

 当時の3年生ら15人が中心となり、リビングをおしゃれなカフェ風にしたり、ポップな色合いの個室を作ったりする案をまとめた。洗面所は広めにして、洗面台を二つ作ったのは、アパートで一人暮らしをする学生から「狭いと忙しい朝は不便」という意見が出たのを参考にした。

 昨年10月からは週1回、特別プロジェクト実習として、内装工事の職人から壁紙や床板の張り替え、壁の塗装などの技術を学び、一緒に作業をしてきた。

 建築士をめざす4年生の安達咲月さん(21)は、1階の個室をモノトーン調に仕上げた。「壁紙を張るのは大変だったが、お気に入りの家具をそろえて楽しんでほしい」と満足そうに話した。

 リビングを担当した4年生の依田奈々さん(21)は「作業の大変さと職人のすごさを学ぶことができた。将来の仕事にも生かしたい」と話す。

 工事を手がけた「和工房」(愛知県半田市)の森大地さん(31)は「女性の目線や感性が細かいところまで行き届いていて、職人も学ぶことが多かったと思う」と感心した。

 キーシュトバムの桜木智恵代表(44)は「家は古くても、改修によって若い世代が住みたくなるような家にしたかった。新築に比べて費用が抑えられ、出来栄えも申し分ない。空き家を活用することでまちづくりや地域の活性化につなげていきたい」と話した。(松永佳伸)