新生銀、取締役会でSBIへの買収防衛策を正式決定

小出大貴
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 新生銀行は17日午前、取締役会を開き、ネット金融大手SBIホールディングス(HD)から一方的に提案されている株式公開買い付け(TOB)に対し、買収防衛策を導入することを決定した。SBIによるTOBは、新生銀の株主を巻き込んだ対立に発展することになった。

 SBIへの質問状とともに同日午後4時に発表する方針。新生銀関係者によると、導入を決めたのは「ポイズンピル(食べたら毒がまわる、という意味)」と呼ばれる防衛策。SBI以外の株主に新株を無償で配り、SBIの保有比率を下げることを狙う。実行するには株主総会での決議が必要で、SBIは株主総会の結果が出るまでTOB期間を延長せざるを得なくなる可能性が高い。新生銀には、株主に正当性を説明したり、SBIに代わる「友好的な買収者(ホワイトナイト)」を探したりする時間をつくる狙いもあるとみられる。

 SBIはTOBで直近の株価から約4割上乗せした1株2千円での買い取り価格を示している。新生銀が防衛策を実行するには、これ以上の株価を現経営陣が実現できることを株主に理解してもらい、株主総会で賛同を得る必要がある。(小出大貴)