児童養護施設・里親家庭から進学も留学も 「先輩」大学生が助言

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山本奈朱香
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 お金や住む場所の心配があっても、夢や進学をあきらめないで――。児童養護施設や里親家庭で育った大学生らが中心となり、中高校生向けにオンラインでイベントを開いた。きっと道はあるし、応援してくれる人は必ずいるから、あきらめずに手を伸ばしてほしい。そんなメッセージを込めて。

大学進学、お金かかるけど……

 9月5日に開かれたのは「社会的養護で暮らす中高生のための『夢・進学 応援セミナー』」。冒頭に登壇したのは、児童養護施設などで暮らす子どもや出身者を支援するNPO法人「なごやかサポートみらい」(名古屋市)の蛯沢光理事長。児童養護施設で10年間暮らした蛯沢さんは、次のように中高生に語りかけた。

 「残念ながら日本で大学にいくにはお金がかかる。でも、いけます。僕も奨学金をもらっていった」

 虐待や、親の病気や死亡、経済的な理由などで児童養護施設や里親家庭で暮らす「社会的養護」の子どもは全国に約4万5千人。親からの支援がなかったり、進学に関する情報が限られていたりすることで道が狭められてしまうことも多い。全国で高校卒業者の約半数が大学や短期大学に進学するなかで、児童養護施設出身者に限ると進学率は2割に満たない。

 東京の大学で福祉を学ぶ大学3年生の女性は両親の離婚後、母親に育てられたが、母の病気のため9歳から里親家庭で暮らすことになった。児童相談所からも里親からも「進学は難しい」と言われ、周囲の里子も就職する人がほとんどだったため、中学の頃は「高校を卒業したら就職を視野に入れないといけないのかな」と思っていたという。

 中学3年の時に別の里親家庭…

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