ワクチン停滞、トランプ氏再始動…町山智浩さんが語るコロナ禍の米国

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聞き手・宮地ゆう
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 コロナ禍の米国はいま、どうなっているのでしょうか。ワクチン接種の停滞と、感染の再拡大、トランプ前大統領の再始動、市民の政治参加とメディアの役割――。米国在住で、各地の街角を取材し続けている映画評論家・町山智浩さんに聞きました。

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町山智浩さんは、10月17~21日にオンラインで開催される朝日地球会議に登壇します。参加費は無料。事前登録が必要です。

――米国はワクチン接種を早々に始め、日本よりだいぶ先を行っていましたが、最近はスピードが落ちているようです。現状はどうですか。

 米国では感染が再び広がっています。南部では特に接種率が上がっておらず、ワクチンに関するデマも広がっています。共和党知事のフロリダ州やテキサス州は、学校でのマスク着用の義務化を禁止し、バイデン政権との対立にもなっています。

 2回接種した人の死亡率は非常に低いため、ワクチンが効いていることは間違いないのですが、接種していない人たちの間で感染が広がっているようです。

――一方で、バイデン政権は、連邦機関の職員にワクチンの接種義務を求めるなど、個人の選択という意味で日本より厳しいところが、意外にも見えます。

 米国における自由と規制の考え方は、保守とリベラルで違っています。ワクチン接種をはじめ、環境保全、銃規制、雇用など、国民の安全や命を守るための規制は、リベラルの民主党が進める政策です。

 保守の共和党は、人工中絶やLGBTQなどに対する規制はするが、経済的な規制やマスクの着用規制には反対し、コロナで死ぬ人は死ぬという考え方。規制したいものと自由にしたいものが違っているのです。

――そんな中で、トランプ前大統領が再始動しているようですが、2024年の大統領選はどうなりそうでしょうか。

 24年の大統領選にトランプ…

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