大震災の津波が生んだ奇跡の花と魚 開発計画でピンチ

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編集委員・東野真和
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現場へ! 水の魔法~被災地から㊤

 岩手県大槌町の市街地は2011年3月、東日本大震災の津波で壊滅した。新しい町は東西に走る鉄道から山側を盛り土して造った。一方、放置された海側の土地では、津波が二つの「奇跡」を引き起こした。

 8月下旬、その一角にある湧水(ゆうすい)をたたえた池で三陸自然学校大槌代表の臼沢良一(73)と岩手県立大准教授の島田直明(50)が「ミズアオイ」の見学会を開いた。

 臼沢は津波に家ごと流され、電線につかまって九死に一生を得た。翌年8月、がれきの間にいくつもできていた湧水の水たまりの一つで、この花を見つけた。脳裏に少年の頃の大槌がよみがえった。「海水浴に行く道すがら、田んぼに咲いていたなあ」

 ミズアオイは岩手県が絶滅危…

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