猫が描かれた涅槃図、限定公開 通常描かれていないが… 奈良

上田真美
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 猫の描かれているという珍しい涅槃(ねはん)図が奈良県橿原市小綱(しょうこ)町の正蓮寺大日堂で、4日間限定で特別公開される。

 涅槃図は釈迦の入滅する様子が描かれている。横たわった釈迦の傍らで、大勢の弟子、様々な鳥獣が見守っている。ただ猫は通常描かれていない。理由については「ネズミが釈迦を助けるための薬袋を取りに行こうとしたら、猫が追いかけて邪魔をした」など諸説ある。

 正蓮寺大日堂の涅槃図は、1746年に檀家(だんか)から寄進されたとされる。左下に猫がおり、小綱町文化財保存会によると、全国的にも珍しいという。普段は複製を展示しているが、「本物を見てみたい」との声があり、2019年に実物の公開を始めた。

 今年の特別公開は9月20、23、25、26日の午後6~8時。事前申し込み不要、無料。今年3月に修復を終えた大日如来坐像(だいにちにょらいざぞう)も拝観できる。駐車場が少ないため、公共交通機関の利用を呼びかけている。問い合わせは同保存会(support@dainichido.netメールする)。(上田真美)