ロシア下院選の投票始まる 支持率30%以下でも与党優勢か

モスクワ=石橋亮介
[PR]

 ロシアで17日、下院選(定数450)の投票が始まった。プーチン政権の与党である統一ロシアが7割を超える現在の議席をどれだけ維持できるかが焦点となる。ただ、反政権派は立候補を拒否されるなど苦しい状況で、政権を実質的に支える共産党などの「体制内野党」を含めた4党が議席を独占する状態は変わらない見通しだ。

 投票はロシア東端のチュコト自治管区から始まり、19日までの3日間。大勢は20日に判明する見通し。任期は5年で、比例代表制小選挙区で、それぞれ半数を選ぶ。

 早朝に投票を済ませた極東沿海地方のコジェミャコ知事は「選挙での判断が地域の未来を決める」と市民に参加を訴えた。

 2024年の大統領選に向けて政治基盤を安定させたい政権は、与党の脅威となる有力候補を締め出し、政権交代を訴える小規模な野党も議席を得る可能性はほぼ無い。ただ、長引く経済の停滞やコロナ禍の影響による政権への反感は強く、与党の支持率は30%以下に低迷。刑務所に収監されている反政権派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏も反政権投票を呼びかけている。年金政策などを巡る政権批判の受け皿として共産党などが議席を増やすと予想されている。

 統一ロシアは比例票の上積みを狙い、国民に人気のラブロフ外相やショイグ国防相を比例名簿のトップに据えている。だが、閣僚は議員を兼任できないため、両氏は当選しても辞退するとみられている。(モスクワ=石橋亮介)