中学生がコロナ差別なくそうと新シンボル考案 三重

新型コロナウイルス

菊地洋行
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 新型コロナウイルス感染者や医療従事者らへの偏見や差別をなくそうと、三重県松阪市立鎌田中学校の人権サークル(KHR)のメンバー約20人が、新たなシンボル「ベルクローバー」のリボンを考案し、配布を進めている。愛媛県で始まった取り組みを参考にしたという。

 コロナ感染者らへの差別や偏見があると知ったKHRのメンバーは、差別を考える劇を動画サイトに投稿したり、ポスター制作を全校に呼びかけたりしてきた。そして、愛媛県で始まったシトラスリボンプロジェクトに着目した。

 このプロジェクトは、感染者や医療従事者、エッセンシャルワーカーらが地域や家庭と笑顔で「ただいま」「おかえり」と言い合える社会をめざす取り組み。愛媛特産のかんきつ類(シトラス)の色のひもで地域や家庭、職場・学校を表す三つの輪がある「シトラスリボン」を身につけたり、掲示したりするもので、各地に広まっている。

 KHRのメンバーは、シトラスリボンの職場・学校を職場と学校に分けて輪を四つにした上で、松阪生まれの国学者・本居宣長が鈴の音を聞いて学問の疲れを癒やしたという故事をもとに、輪の結び目に鈴を配した形を考案。3月末、全校投票で「ベルクローバー」と名付けた。

 シトラスリボンプロジェクトの共同代表で松山大法学部の甲斐朋香准教授は「若い世代が主体性をもって取り組んでくれるのはうれしい」とエールを送る。

 KHRはこれまでに、趣旨に賛同してくれた松阪市内の企業や商工会議所などに手作りのベルクローバーのリボン1600個あまりを無償で配布。賛同の輪をさらに広げて計2千個の配布をめざしている。

 KHRメンバーの谷口美優さん(3年)は「次から次へとバトンパスのように広がっていくのがうれしい」。磯田奈美さん(同)は「コロナ差別解消の思いを市外へも広げたい」と話している。

 問い合わせは鎌田中(0598・51・0735)へ。(菊地洋行)

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