「打球が上がるかどうかだな」 2軍落ち、阪神佐藤輝明の現在地

KANSAI

内田快
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 プロ野球阪神の新人佐藤輝明(近大)が初めて2軍に落ちてから1週間が経った。構えたときのバットのグリップの位置を下げるなど、試行錯誤を重ねながら復調をめざしている。

 16日、甲子園であったウエスタン・リーグのソフトバンク戦に4番三塁手で先発した。第2打席に2軍で11打席ぶりとなる安打をゴロで右前に放った。第4打席は低い打球で右前に。「ここ2試合はヒットが出ていなかったので、まずは2本出たことは良かった」とほっとした様子だった。

 ただ、ほかの2打席は外角球を捉えられず空振り三振だった。平田勝男2軍監督は「打球が上がるかどうかだな。打球の質が上がってくるともっと良い状態に戻ってくる」。降格後の2軍戦4試合で16打数3安打。まだ本来の遠くへ飛ばす打撃は戻っていない。

 前半戦のチームの快進撃を引っ張った22歳は8月下旬から不振を極めた。19日に23号本塁打を放ち、1969年に田淵幸一がマークした球団新人最多本塁打を抜いた。しかし、その後は本塁打どころか安打も1本しか出ず、22日からの連続無安打は35打席に及んだ。9月7日には開幕からの連続試合出場が104で途切れた。10日、「ファームでたくさん打席に立って、調子が上がって帰ってくる方が本人のためにもなる」(矢野燿大(あきひろ)監督)として出場選手登録を抹消された。

 復調させようと首脳陣も懸命だ。井上一樹ヘッドコーチは16日の2軍の練習に姿を見せ、「自分の懐をしっかり広く持って」と助言した。平田2軍監督も「いろいろ考えるのは練習のときだけ。打席に入ったら相手ピッチャーとシンプルに(勝負して)」と声をかけているという。

 1軍に再昇格できるのは20日から。17日、最短での復帰を問う報道陣に井上ヘッドコーチは言った。「そんな簡単にいかないよ。きっちりいいものを見せてもらって、そして2軍の監督からの推薦があってから考える」

 優勝争いの佳境を前に、1軍の打線は迫力を欠いている。佐藤輝が本来の姿を取り戻して打線に加われば心強いが、まだ時間はかかりそうだ。(内田快)

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