孤高から青春群像 アクシデントから始まった仮面ライダーの「変身」

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 今年、テレビ放映50周年を迎える仮面ライダー。半世紀も続いてきた一方で、時代とともに「変身」してきたヒーローだとも言われます。日本の特撮ヒーローの系譜に詳しい評論家の切通理作さん(文化批評)に聞きました。(聞き手・稲垣直人)

写真・図版
切通理作さん

きりどおし・りさく 1964年生まれ。編集者をへて文筆業に。著書に「宮崎駿の〈世界〉」(サントリー学芸賞)、「特撮黙示録1995-2001」など多数。

 ――日本の特撮ヒーローにおける仮面ライダーはどのように位置づけられるのでしょうか。

 「巨大ではなく、等身大で活躍するテレビのヒーローと言えば、古くは『月光仮面』もありますが、怪人との対決、テンポ、リズムなど、現在定着したスタイルを作ったのは仮面ライダーだと思います」

 ――私も子どものころ、仮面ライダーのほかに、『快傑ズバット』など数多くの等身大ヒーローに熱中していました。しかし今も続いているのは、仮面ライダーくらいかもしれません。

 「もちろん、複数の等身大ヒーローが並列して活躍する『スーパー戦隊』シリーズはありますが、これはもともと、歴代仮面ライダーの共演的なものを毎回見ることができる、いわば延長線上にあるものといえます。そもそも複数ヒーローの要素は、最初の仮面ライダーの時にすでにありました」

記事後半では、「孤高」だった仮面ライダーが複数のヒーローたちによる群像となっていった背景を分析します。娯楽や情報のツールが増え続けるなかで、切通さんは仮面ライダーを「わずかに残されたテレビとの接点」と話します。その理由とは?

 ――というと?…

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