中国のTPP加盟申請 狙う影響力拡大、待ち構えるハードル多く

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北京=西山明宏、シンガポール=西村宏治 若井琢水、相原亮、ワシントン=青山直篤
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 環太平洋経済連携協定(TPP)への加盟に意欲を示していた中国が正式に加盟を申請した。アジアでの影響力を高めたい考えだが、高水準の自由貿易ルールを受け入れられるかなど、加盟のハードルは高い。中国との関係が悪化している加盟国もあり、議長国の日本政府も中国の出方を慎重に見極める構えだ。

 「ニュージーランドや他の加盟国との話し合いで進展があったからだ」。中国商務省がこのタイミングでTPPへの加盟を正式に申請した理由を、中国政府関係者はこう説明する。

 昨年11月に習近平(シーチンピン)国家主席が加盟の意向を表明してから、中国は加盟国への地ならしを始めた。その一つが、申請の提出先であり、加盟国間で主要な地位を占めるニュージーランドだ。北京の外交筋によると、加盟に向けた道筋をめぐり水面下で協議を続けてきた。ロバートソン副首相は17日の記者会見で「参加を希望するどんな国も歓迎する。関心を示したのは中国だけではない」と語った。

 さらに申請に先立つ13日には、王毅(ワンイー)国務委員兼外相がシンガポールを訪問。バラクリシュナン外相から「TPP加盟への関心を歓迎する」との言質を引き出した。

 中国はTPP加盟を通じて、TPPを離脱した米国のアジアでの存在感が低下するなか、経済圏の拡大とアジア太平洋地域での影響力を強める狙いがある。

 だが、待ち構えるハードルは…

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