川端龍子VS.会田誠ら4人の現代アーティスト 対決の行方は?

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大野択生
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 近代日本画の巨匠・川端龍子(りゅうし)(1885~1966)と、日本の現代アートをリードする会田誠、鴻池朋子、天明屋尚(ひさし)、山口晃の4人の作品が切り結ぶ。担当した学芸員が「冒険的」と話すその企画展に並ぶ作品たちは、時代を超えた調和を生んでいる。

 東京の大田区立龍子記念館。展示室の入り口付近で、龍子の大作「香炉峰」(1939年)が鑑賞者を出迎える。日中戦争のさなかに描かれた本作では、中国大陸の廬山上空を飛行する日本の戦闘機が、縦2.4メートル、横7.2メートルを超える画面いっぱいに広がる。

 機体は眼下の風景が透けて見えるように描かれ、機体の骨組みまであらわになっている。大画面に飛ぶ機体の威勢の良さと空虚さとが表裏一体のものとして立ち現れているようにも見える。

 その奥には、会田誠の「紐育空爆之図(にゅうようくくうばくのず)(戦争画RETURNS)」(96年)。上空を零戦が編隊飛行し、ビル街が火の海になった米ニューヨーク・マンハッタンがふすまに描かれている。

 2001年の米同時多発テロ

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