「通話アプリをつなぎっぱなしに」深まる孤立、寂しさ紛らわす大学生

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上野創 編集委員・増谷文生
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 コロナ禍が大学に影響を及ぼし始めて1年半。当初は混乱したオンライン授業も定着し、感染対策をとったうえで対面授業を行う大学も多い。「ウィズコロナ」の教育が定着してきたように見えるが、孤独感やストレスを感じている学生は多く、各大学の心配は尽きない。

 「Zoomの授業が終わると部屋に一人。孤独感をすごく感じた」

 関西の私立大2年の男子学生は、昨年4月からオンライン授業を受けてきた日々をそう語る。

 授業を友達と受けたあとは一緒に学食へ行って、食べながらいろんな話をして――。思い描いていたそんなキャンパスライフとはまったく違った。実家で家族と暮らすが、日中は一人きり。授業の合間に朝や前夜のおかずをチンして昼を済ませ、また授業。空いた時間は課題をこなした。

 サークルは入学式後の新入生勧誘で気に入ったところを選ぶと聞いていたが、構内に入ることもできなかった。ツイッターで発信しているサークルで気になるところもあったが、活動の様子が分からずどこにも入らなかった。

ストレス解消で新たな日課になったのは

 高校時代の友人に提案され…

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