「誰が勝つかわからない混戦」 総裁選、北海道選出議員も支持割れる

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榧場勇太、佐藤亜季、中野龍三、松尾一郎 三上修、大野正美
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 菅義偉首相の後任を選ぶ自民党総裁選が17日告示され、北海道選出の同党国会議員らも支持する候補者の支援に動いている。立候補したのは、河野太郎行政改革相、岸田文雄政調会長高市早苗総務相野田聖子幹事長代行の4人。昨年の安倍晋三首相(当時)の辞任に伴う総裁選では、新型コロナウイルス対策などで地方の党員・党友の投票は行われなかった。今回は実施されることになり、道内の党員らも各候補の政策論議を注視する。

 道選出の自民党国会議員の支持候補は割れている。

 船橋利実氏(衆院比例、麻生派)は河野氏を支援する。「重視するのはコロナ対策。(河野氏は)ワクチン担当相として、全国の自治体と接種体制を構築してきた実績があり、地方の状況にも詳しい。経済活動の再開に向けた出口戦略で力を発揮できる」と期待。告示後も地盤とする道1区の党員や地方議員らに「河野氏の発信力、突破力をしっかりアピールしていきたい」と話す。

 伊東良孝氏(衆院道7区、二階派)も16日夕、自身のブログで河野氏の支援を表明。2009年に初当選した同期の小泉進次郎氏らと歩調を合わせたとし、河野氏について「政治家はこのぐらいの強い信念を持って実行しなければ物事は成しえないと思った」とつづった。

 渡辺孝一氏(衆院比例、岸田派)は、派閥会長の岸田氏の支援に全力を挙げる。渡辺氏は「最初に立候補を表明し、現政権に対して正々堂々とものを言えるのは岸田氏だけだ。弱者に寄り添える、バランスのとれた総裁になる」と話した。「候補者が多く悩んでいる人もいる」とし、地元の党員らに電話などで支持を働きかけるという。

 中村裕之氏(衆院道4区、麻生派)は、高市氏を支持。「(高市氏が主張する)大規模な財政出動は、これまで私が提言してきた政策と一致する」と話し、高市氏が世襲議員でないことも理由とした。選挙区の党員に賛同を求める手紙を出し、支持を訴える。

 和田義明氏(衆院道5区、細田派)も自身のフェイスブックで高市氏の支持を表明。「今の日本が置かれた厳しい安全保障環境を考えると、高市候補を応援するのが『国益』と判断した」としている。

 岩本剛人氏(参院道選挙区、二階派)は、野田氏の推薦人に名を連ねた。

 今回の総裁選では、当選3回以下の衆院議員約90人が結成した「党風一新の会」が、派閥一任ではなく、各議員が個人で判断することを求めている。同会の世話人副代表の武部新氏(衆院道12区、二階派)は「21日に各候補との意見交換会がある。それまでは正式に支持候補を言うつもりはない」と話した。その上で「誰が勝つかわからない混戦だ」とし、党員投票が最終結果に大きな影響を与えるとの見方を示した。(榧場勇太、佐藤亜季、中野龍三、松尾一郎

 道内の党員は各候補の政策を見極めながら、投票先を決めようとしている。4候補の政策論争に期待する声が多い。

 北見市の建設会社社長(48)は、「高市氏の積極財政路線や核融合炉への投資などの政策に共感する」という。岸田氏については「人の話を聴く姿勢を評価したい」。河野氏は「以前の『脱原発』から、『当面は再稼働』と現実的になってきた」とみる。

 釧路市内で建設会社を経営する男性(55)は「岸田氏の政策は具体的で安定感がある。河野氏は人気先行で政策の中身が見えてこない」。重視するのは長期・安定した政権を担えるかどうか。「災害対策や地方の活性化など長期的な視点の政策を求めたい」

 札幌市の50代男性は「今回…

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