巨額投じ「気候への誓約」と命名 米アマゾンの担当者が語るその理由

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ロンドン=遠田寛生
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 気候危機対策として、米ワシントン州シアトルにあるアリーナの命名権ネーミングライツ)を購入して「クライメート・プレッジ・アリーナ(気候への誓約会場)」と名付けた米巨大IT企業アマゾン。利益を度外視した取り組みや狙いについて、持続可能性部門を統括するクリス・ロー氏を書面で取材した。

 ――昨年6月に命名権購入に至った経緯を聞かせてください。

 「気候変動は我々の時代の最大の危機であり、緊急な対応が必要なことは周知の事実です。アマゾンは2019年9月、2040年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロとする誓いの取り組みを共同で設立しました。今世紀後半に実質排出ゼロを目指すことをうたうパリ協定より10年早い目標です」

 「20年6月に命名権を購入し、企業名ではなく地球規模の問題への誓いを名称にしたことで、大きな飛躍を遂げたと考えています。気候変動への対策が急務ということを長く、定期的に皆さんに周知していくことが我々の狙いです」

 ――シアトルという場所を選んだ理由は。

 「アマゾンの本拠があるため、常に地域に好影響を与えられる方法を模索しています。スポーツとエンターテインメントは人々を一つにできる実にユニークな力があります。この会場で人々に持続可能性の大切さを周知し、スポーツやイベント業界に持続可能性の新たな基準を設けたい」

 ――一部報道でネーミングライツは330億~440億円とも指摘されています。企業名をつけた場合の宣伝効果は。

 「命名権の金額についての詳…

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