学校配布端末のパスワード管理 各地の実態は 町田いじめで課題浮上

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編集委員・宮坂麻子
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 東京都町田市の市立小学校6年の女子児童(当時12)が、いじめを訴える遺書を残して命を絶った。悪口の書き込みに使われたとされる学校配布のタブレット端末のパスワードは当初、全員が同一のものを使っており、萩生田光一文部科学相は「不適切」だったと指摘。17日、全国の教育委員会などに改めて適切な設定を求める考えを示した。全国の小中学生に「1人1台」配られている端末のパスワード管理の実態はどうなっているのか。

 「これは、みなさんのおうちの鍵と一緒です。一人ひとり違います。おうちの鍵を、友達や知らない人に渡していいですか?」

 今年5月の連休明け、東京都府中市立若松小学校の教室で、国のGIGAスクール構想による1人1台の端末が初めて手渡された。小林力校長は自ら教壇に立ち、最初にアカウント管理の大切さを教えた。

個人のQRコードかざしログイン

 同校では、端末へのログインは、個人に割り当てられたQRコードを児童が端末のカメラにかざして行う。校長は、QRコードのカードは大切に保管し、誰にも見せたり渡したりしてはいけないと繰り返し説明。「絶対にしてはいけないこと」として、他人のパスワードを盗み見る、他人になりすます、他人を傷つける投稿をする――などを挙げて、端末を使う上でのルールを順に教えた。

 3年生の学級では、約3分の2の児童がすでにパソコンや端末を使った経験があり、スマートフォンを含めて個人端末を持っている児童も約4割いたという。

 小林校長は「端末を使い始め…

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