第5回議員の立件でも疑問に答えなかった政権 刑事責任と説明責任違うはず

有料会員記事自民党総裁選2021

浦野直樹
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 約10年ぶりの現職国会議員の逮捕となった秋元司元内閣府副大臣のIR汚職を皮切りに、河井克行元法相夫妻の選挙買収、吉川貴盛元農林水産相の鶏卵汚職に加え、菅原一秀元経済産業相の違法寄付……。

 9年にわたる安倍・菅両政権の最後の2年間、閣僚経験者を含む国会議員らが次々立件された。選良たる議員の違法行為は、有権者に対する裏切りだ。そのたびに「説明責任」がクローズアップされてきた。

 とりわけ河井元法相の買収事件は、肩書も相まって前代未聞と評された。東京地裁判決は「民主主義の根幹である選挙の公正さを害した」と元法相を断じた。その距離感から「安倍印」と評された河井夫妻が逮捕された昨年6月、当時の安倍晋三首相は「法務大臣に任命したものとして責任を痛感しております」と述べるにとどまった。

歴代最長を記録した安倍政権と、その路線を継承した菅政権の計9年はどのようなものだったのか。自民党総裁選、衆議院選挙が迫る中で、記者たちが改めて考えます。

 この事件では選挙前に自民党本部から夫妻側に計1億5千万円が提供された。うち1億2千万円は、元は税金の政党交付金だ。地元首長・議員らの買収の原資になったのではないかという見方は、今もくすぶり続けている。

 安倍氏や菅義偉首相に対し…

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