言葉に宿る力を信じて コロナ下の1年半、いま小嶋花梨が思うこと

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聞き手・阪本輝昭
写真・図版
NMB48キャプテンの小嶋花梨さん=2021年9月8日午前11時41分、滝沢美穂子撮影
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コロナ下のアイドルとは…NMB48キャプテン・小嶋花梨さんに聞く(前編)

 大阪・難波を拠点とするアイドルグループ「NMB48」が今秋、結成11周年を迎える。気軽に「会いに行ける」ことをコンセプトとした活動は、ここ1年半ほど、コロナ禍で大きな制約を受けている。新たなアイドルとファンの関係性をどう築き、12年目に向けてどんな活動に力を入れていくのか。キャプテンの小嶋花梨(かりん)さん(22)に聞いた。「NMB48のレッツ・スタディー!」番外編として、前編・後編に分けてお届けする。

     ◇

 ――この1年半あまりをどう振り返りますか。

 小嶋 新型コロナウイルスの感染が拡大した昨年2月ごろ以降、劇場公演や握手会などを含む活動を全て一時休止せざるを得なくなりました。昨年秋の結成10周年というアニバーサリーに向けて盛大にスタートしようとしていたタイミングでもあり、大きな不安を感じたのを覚えています。

 突然ぽっかりと時間ができてしまい、することがなくなった。「せめて、今できることを探そう」とメンバー間で知恵を出し合い、Zoomを使ってメンバーが勉強会や料理の配信などをする「難波自宅警備隊」を始めました。その後、握手会に代わる「オンラインお話し会」などを始めとしてあらゆる活動のオンライン化が進むわけですが、いち早くこうした取り組みを始めたことが経験としても生きたと思っています。

 ――オンラインでの活動に素早くかじを切ったと。

 小嶋 私たちなりの方法で、ファンの方々に元気を届けたい。同時に、私たち自身も何もせずにいたら不安でつぶれそう。そんな気持ちの中から生まれた企画でした。

 ――NMBは今年に入って、3チーム制(基本は16人編成)を解体し、メンバーをくじ引きで6つの新ユニット(7~8人)に振り分ける再編を実施しました。

 小嶋 平時ならできなかったであろう大変革でした。正直、(劇場公演で)16人というのは多かったと思います。16人時代には「全力で頑張るトップ2人と、チームのことを真剣に考える6人がいれば成り立つ」と言われていました。常にそういう存在たれという戒めなのですが、逆にいうと、手を抜くメンバーがいたとしても大人数ゆえに目立たない。別の誰かがカバーできてしまうということでもあり、そこに甘えが生じる余地もありました。

 でも、7~8人となれば、一人ひとりの責任は重くなるし、客席からよく見える。自分たちでユニット名を決めたことも含め、グループへの帰属意識も強くなったと思います。

 かつての3チームには歴史や伝統に基づいたカラーがあり、メンバーの振り分けも性格や得意分野などを踏まえてなされていました。でも、それは運営に携わる大人が見えている範囲でのことでしたから、そこに限界もあった。

 ――くじ引きという「偶然」が生み出す力があったと。

 小嶋 はい。メンバーの振り…

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連載NMB48のレッツ・スタディー!

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