容疑の大学生宅を家宅捜索 人目避け襲う対象選んだか 佐賀殺人

大村久、榎本瑞希
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 佐賀県鳥栖市で女性が殺害された事件で、佐賀、長崎両県警は18日、殺人容疑で逮捕された長崎大学4年の山口鴻志(こうし)容疑者(25)の長崎市中園町の自宅を家宅捜索した。捜査関係者によると、山口容疑者は「人目につかない場所を探していた」という趣旨の供述をしているといい、佐賀県警は押収物を分析するなどして動機の解明を進める。

 山口容疑者の自宅マンションには18日午前、両県警の捜査員たちが捜索に入った。数人がマンション4階の部屋に約2時間立ち入り、押収品が入った段ボール数箱を持ち出した。

 佐賀県警によると、山口容疑者は10日午後1時ごろ、鳥栖市酒井東町の民家敷地で、除草作業をしていた大塚千種さん(79)の頭をハンマーで複数回殴って殺害した疑いがある。

 捜査関係者によると、山口容疑者は「殺せるなら誰でもよかった」といった趣旨を供述。現場の民家は、鳥栖市役所周辺から直線距離で約3キロで、周囲に水田が広がる集落の端にある。山口容疑者は福岡市から乗ったタクシーを鳥栖市役所近くで降りており、そこから人気の少ない場所で人を探し、この集落にたどり着いた可能性もあると佐賀県警はみている。

 また、山口容疑者宅では事件前日の9日夜にぼやがあった際、部屋は施錠され、山口容疑者は不在だった。長崎県警は放火の疑いがあるとみて調べている。(大村久、榎本瑞希)