人影まばらなシルバーウィーク 手探りで進む「ワクチン接種割」

有料会員記事新型コロナウイルス

岡純太郎 堀之内健史
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 秋の連休「シルバーウィーク」が18日、始まった。コロナ禍で迎える2度目の行楽の秋を前に、観光業界では、ワクチン接種済みの客への割引など優遇商品が相次いで登場。感染対策と旅行を両立させる狙いで、未接種者への差別にならぬよう工夫もしている。

 大阪から車で約3時間、「関西の奥座敷」と呼ばれる山代温泉(石川県加賀市)。列島を台風が横断した18日、チェックインの始まる午後3時ごろになっても、旅館街の人影はまばらだった。宿泊客の到着に備えて立つ従業員たちは小雨の中で傘を差し、手持ちぶさたの様子だった。

 石川県や山代温泉観光協会によると、2015年に北陸新幹線が金沢まで開業して以来、同温泉の宿泊者数は年間70万人超で推移していたが、新型コロナウイルスの影響を受けた20年は46万人に減少。21年はさらに減ると見込んでいる。

 宿泊客の約7割が三大都市圏から。観光協会の安念(あんねん)義浩事務局長(66)は「緊急事態宣言の延長など、観光事業者にとってプラスの要因は何もない。がっかりというか、本当につらい状況」と話す。

 シルバーウィークに入ったが、緊急事態宣言が19都道府県に出ている。大阪府吉村洋文知事は16日、「感染は減少傾向にあるが、これを確実なものにする必要がある。シルバーウィークの期間中、不要不急の外出を控えて欲しい」と呼びかけた。

 コロナ禍の旅行需要を少しでも取り込もうと、山代温泉の旅館「瑠璃光(るりこう)」は4月から、ワクチン接種証明書の提示で1千円割り引く宿泊プランなどを実施している。今年のシルバーウィークの予約はコロナ前の6割ほどにとどまるが、客の3~4割はワクチン割引を利用するという。高見真志予約部長(44)は「10月以降の問い合わせは増えている。宣言解除と秋の行楽シーズンとで、回復に期待したい」と話す。(岡純太郎)

手応えと未接種者への配慮と

 ワクチン接種が進む中、接種…

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