マスコットが試合中に突然の取っ組み合い 仕組んだのは誰だ

岡田健
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 愛らしいマスコット同士が、野球の試合中に突然取っ組み合い――。子どもたちに足を運んでもらおうと、企画したのは大学生たちだった。

 あじさいスタジアム北神戸(神戸市北区)で12日にあった、野球・さわかみ関西独立リーグ、神戸三田ブレイバーズの試合。三回裏の攻撃終了後、2体の着ぐるみのマスコットがグラウンドに現れ、青いシートの土俵で相撲をとり始めた。

 企画したのは、関西学院大人間福祉学部の林直也教授(スポーツ経営学)のゼミ生13人。行司役、土俵の設置など運営のほぼすべてを担った。

 集客に悩むブレイバーズ側から今年初めごろイベントの考案を依頼された。試合を見学して、観客の平均年齢の高さが目についたという。小学生を呼び込もうと、かわいいマスコットの相撲大会という案が浮かんだ。大学やブレイバーズのマスコットに加え、周辺自治体にも働きかけ、兵庫県の「はばタン」や三田市川西市猪名川町の協力を得られた。計7体がトーナメントを戦い、優勝するマスコットを来場した子どもに予想してもらった。

 球場近辺の神戸市北区三田市西宮市にある約10校の小学校に出向いての宣伝も考えたが、コロナ禍で実現せず。小学校にはチラシを置いてもらい、選手にも配ってもらうなどPRに努め、100人の動員を目指したが、この日の観客は50人で普段と変わらなかった。

 ゼミ長の宮内萌々子さん(3年)は「結果につながらなかったのは残念だけど、社会のあらゆることが、いろんな人の協力で成り立っていると感じた」と語った。林教授によると、今後もゼミとして継続的に集客に協力していく予定という。

 慢性的に運営スタッフの不足に悩むブレイバーズとしては、学生がイベントの企画に参画してくれること自体がありがたいという。川崎大介代表(50)は「まずは形にすることが大切。学生の学びの場になったのはよかった」と話した。岡田健