県立夜間中学、県教育センターに設置へ 鳥取県教委

東孝司
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 「県立夜間中学」の開校を計画している鳥取県教育委員会は、設置場所を鳥取市の県教育センター内とし、1学年を10人程度とする学校概要を固めた。議論となっていた学齢期不登校生徒は当面、対象から外す。学識者らによる13日の第3回設置検討委員会に方針を示し、了承を得た。

 昨年度のニーズ調査で、通学希望者の半数が市在住だったことから、同市を設置場所とした。県有施設で一定の空きスペースがあって転用しやすく、JR鳥取大学前駅から徒歩圏内で通学の利便性もよい。ただ体育館やグラウンドがないため、近隣の公立学校の体育館の活用などを探っていく。

 規模は3学年で計3学級とし、生徒は各学年10人程度。授業は週5日で、時間割は午後5時45分~8時45分の4時限を予定。

 対象者は、義務教育を修了できなかった人や形式的には卒業したが学び直しをしたい人、外国籍の人とする。不登校の状態にある生徒に対しては、別に支援策の充実を図っていく。

 委員からは「近くにある鳥取大学の学生や退職教員らを巻き込むような仕組みを」「外国人への日本語指導の充実を」などと提案があり、2024年春の開校に向けて県教委でさらに具体的な運用方法を検討していくことになった。

 夜間中学は正式には「中学校夜間学級」という。16年成立の教育機会確保法を受け、政府は「少なくとも各都道府県と政令指定市に1校は夜間中学を」という方針を示している。(東孝司)

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 県教育委員会は、夜間中学の意義を県民に知ってもらうシンポジウムを25、26日に県内2会場で開く。

 東部会場は25日午後1時半~3時50分に鳥取市扇町の県立生涯学習センター県民ふれあい会館で、西部会場は26日午前10時~午後0時20分に米子市淀江文化センターさなめホールで。

 いずれも文部科学省の担当職員の講演や徳島県立夜間中学の教頭らによるパネルディスカッションが予定されている。

 無料で当日参加も可。問い合わせは県教委小中学校課(0857・26・7935)へ。