ブーテフリカ氏が死去 20年間長期政権の前アルジェリア大統領

カイロ=北川学

 北アフリカアルジェリアのアブデルアジズ・ブーテフリカ前大統領が17日、死去した。84歳だった。国営通信が伝えた。1999年から20年にわたって長期政権を率い、2019年に5期目をめざしたが、国民の大規模デモを受けて辞任に追い込まれた。

 54~62年の対フランス独立闘争に参加。63年から16年間外相を務め、99年の大統領選で初当選。34年ぶりの文民大統領になった。91年から続いた政府・軍とイスラム過激派による内戦を終息させるため、過激派の投降と社会復帰を促す法律を成立させるなど融和策を進めた。

 3期目の11年、「アラブの春」で反政府デモが起きると、92年から続いていた非常事態令を解除して譲歩した。13年に脳卒中フランスの病院に入院。その後、公の場に姿を現すことはほとんどなかった。

 19年2月、5期目に向けて出馬の意向が伝えられると、学生を中心に抗議デモが続いた。体制を支えてきた軍も最後は世論に同調。同年4月、4期目の任期満了を待たずに辞任した。(カイロ=北川学)