中国の宇宙飛行士3人が地球に帰還 独自に建設中のステーションから

上海=井上亮
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 中国が独自に建設中の宇宙ステーションに滞在していた宇宙飛行士3人が17日、地球に帰還した。宇宙空間での滞在期間は90日に及び、中国人宇宙飛行士としては過去最長となった。

 中国有人宇宙プロジェクト弁公室によると、3人が乗った有人宇宙船神舟12号」の帰還船は、17日午後1時半ごろ、内モンゴル自治区にある着陸場に帰還した。3人について「健康状態は良好で、飛行任務は成功した」としている。

 神舟12号は、6月17日に打ち上げられ、宇宙ステーションの中核部分「天和」とドッキング。3人は滞在中にステーションの建設作業にあたったほか、宇宙での長期滞在の検証や船外活動も行った。

 「宇宙強国」の目標を掲げる習近平(シーチンピン)政権は、来年中にステーションを完成させる計画。今後、複数回宇宙飛行士を送り込んで、建設を加速させる。(上海=井上亮)

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