「小泉ブーム再来なら脅威」野党も注目の総裁選 手ごわい相手は?

有料会員記事自民党総裁選2021

藤山圭、細見卓司、岡本智
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 17日に告示された自民党総裁選の行方を、野党の関係者も固唾(かたず)をのんで見守っている。間近に迫る衆院選で相対する自民の「顔」が、誰になれば手ごわく、誰なら戦いやすいのか。

 福岡県内の立憲民主党の衆院議員の陣営関係者は、総裁選では、河野太郎行政改革相と岸田文雄・前政調会長の2氏が有力とみている。その上で、「岸田さんの方が、派閥で選んだ『ザ・自民党』という印象が強い。古い体質から脱却できず、野党としては戦いやすい」と語った。

 安倍政権で発覚した森友学園への国有地売却をめぐる公文書改ざん問題について、岸田氏が「国民が納得するまで説明を続ける」と発言した数日後、「再調査は必要ない」と軌道修正した点に注目。「安倍さん(安倍晋三前首相)に配慮したとみられても仕方がない。有権者はそういう自民に飽きている」

 懸念は、河野氏が新総裁に選ばれた場合だ。「河野氏は自民党を変えるというイメージが強い。古い党をぶっ壊すと言って支持された小泉純一郎元首相をソフトにした印象だ」

 関西の立憲の衆院議員秘書の男性も、河野氏を警戒する。「長老支配の打破や、派閥の論理からの脱却を掲げ、『自民党をぶっ壊す!』と言って拍手喝采を浴びた小泉ブームの再来になると、衆院選で脅威だ」

 また、この秘書は、野田聖子・幹事長代行についても「初の女性総裁、女性総理になれば、自民党が本当に変わった証明で、すごいこと。相当手ごわい相手になる」とみる。

 一方、高市早苗・前総務相は「安倍色が濃い」として、衆院選で対立軸を作りやすいと考える。「安倍政権の後続とみなし、野党の存在感を示すことができるし、国民的にもわかりやすいだろう」

 大阪府内の各選挙区で、自民としのぎを削る日本維新の会はどうみるか。維新幹部は「(衆院選で自民票が上積みされる)ご祝儀相場となるのは河野さんだろう。競っている選挙区で維新は厳しくなる」。

 ただ、河野氏が総裁になった方が対立軸を示しやすいという。維新は「脱原発依存体制の構築」などを掲げてきた。河野氏も「脱原発派」として知られるが、今回は持論を「封印」しているからだ。「表に出すなと言われているんだろう。こちらは『これまで言ってたことと違う』と言える」

 東海地方の国民民主党の50…

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