「お年寄りにスマホを」自治体支援、2万円の補助も 孤立ゼロめざす
高齢者がスマートフォンを購入する際に自治体が独自に費用を補助する動きが、全国に広がっている。国の調査では、70歳以上の6割近くがスマホやタブレットを使用しておらず、デジタル化の波に取り残される人を減らすのが狙いだ。20日は敬老の日。高齢者にスマホが行き渡ると何が出来るようになるのか。(久保田一道、伊藤良渓)
茨城県東海村は10月、スマホを購入した65歳以上の村民に費用の一部を補助する事業を始める。来年1月末までに村が指定した店で従来型の携帯「ガラケー」からスマホに買い替えた人に2万円を上限に補助する。購入後、基本操作やアプリのインストール方法など6回の講座を受けるのが条件で、補助はスマホから申請してもらう。国の新型コロナウイルス対策の臨時交付金を活用し、計600万円を計上した。
村は昨年、役場の業務や行政サービスの電子化を進めることを柱とする「デジタル化構想」を作った。住民票の交付や人間ドックの予約がオンラインで可能になり、コロナのワクチン接種や災害の情報をSNSで発信する。コロナ対策で外出や人との接触を避ける必要が生じたことも、デジタル化構想の背景にはある。
教室は定員超え 「もっと増やして」
ただ、デジタル化を進める上…
- 【視点】
渋谷区ですら、65歳以上のうち約25%がスマホを保有していないそうです。そこで、同区はKDDIと組んで、9月から2年間スマートフォンを無料で貸し出すほか、勉強会などのスマホデビュー時のサポート、実証参加者のスマホ利用状況を分析した利用促進サ
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