刑務所から脱走の受刑者、最後の2人を拘束 イスラエル

清宮涼
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 イスラエルの刑務所からパレスチナ人受刑者6人が脱走した事件で、イスラエル当局は18日、逃走中だった2人をパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区で拘束し、発表した。脱走から2週間弱で、6人全員が発見された。

 パレスチナ系武装組織の元幹部ら6人は今月6日未明、イスラエル北部のギルボア刑務所から脱走。監房の床に穴を開け、排水溝を通って逃げたとみられ、当局は大規模な捜索を開始。今月10~11日、うち4人をイスラエル北部で拘束した。

 18日には、ヨルダン川西岸地区北部ジェニンで、残る武装組織「イスラム聖戦」メンバーの2人が発見された。イスラエルメディアによると、6人はいずれもジェニン周辺の出身。今回拘束された2人はここ数日、ジェニンの民家で身を隠していたという。

 ジェニンではこの日、住民とイスラエル当局の衝突が起き、パレスチナ人3人がけがしたとの報道もある。イスラエル軍は、「暴動が起き、石や爆発物が投げられた」としている。

 イスラエルのベネット首相は19日、2人の拘束にあたり「これで終わりだ。壊れたものは、直すことができる」と声明を出した。清宮涼

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