遺影、自分らしく 大分で撮影会「できる準備してその時を迎えたい」

中沢絢乃
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 生前に遺影の写真を撮る撮影会が19日、大分市の街中であった。人生を締めくくる「終活」の一環として自分らしい遺影を撮りたいという声を受け、市内にある霊山寺の世話人、木原寛さん(45)が企画。参加者は歴史のある大分銀行赤レンガ館や緑ある町並みを背景に、表情や位置を変えながらカメラの前に立った。

 同市の民生委員、佐藤孝二さん(64)はお気に入りのラガーシャツを着て、カメラに満面の笑みを向けた。7月に亡くなった母(89)は元気な頃から「遺影にはこの写真を使ってね」と仏壇に気に入った写真をしまっており、実際にその写真を遺影に使ったという。「家族が慌てないように、できる準備をしっかりしてその時を迎えたい」

 小学2年の娘(8)と参加した同市の阿南忍さん(37)は「カジュアルで参加しやすい会だった。どんな写真を残したいかと人生を振り返り、死に向き合うことで、自分にとって大事なものは何かを考えるきっかけにもなった」。

 木原さんによると、30~40代でも終活に取り組む人が増えている。「誰にでも訪れる死を身近に考えるきっかけにしてほしい」と話す。10月17日に2回目の撮影会を開く予定という。参加費は1500円。写真家が撮影、補正したものをデータで受け取れる。問い合わせは木原さん(090・2322・0155)へ。(中沢絢乃)