国天然記念物ヒトツバタゴ自生地を公有化へ 犬山市

荻野好弘
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 愛知県犬山市は、池野地区にある国の天然記念物ヒトツバタゴ自生地を買い取ると発表した。地主から打診を受け、文化財を直接保存・活用するために公有化を決めたという。

 ヒトツバタゴはモクセイ科の落葉高木で、別名「ナンジャモンジャ」。池野地区では毎年5月、木が雪化粧したように白い花が咲き、多くの見物客が訪れる。国内では木曽川流域と対馬(長崎県)に群生するといわれる。

 市によると、池野地区の自生地は1923年に天然記念物に指定された。現在は樹齢250年以上とされる大木など成木7本と幼木11本が、1843平方メートルの土地に自生している。

 市は今年、土地や木々の価格を算出。土地を140万円、木々を447万円で購入することにして、9月議会に提案した。認められると年内に所有権が移る。

 歴史まちづくり課は「第三者に渡れば、開発によって文化財保護ができなくなる可能性がある。購入してしっかり保護し、価値を後世に伝えたい」と説明している。(荻野好弘)