(魂の中小企業)ビールかけは野球選手の特権ではない

会員記事

[PR]

 プロ野球の熱戦がつづいています。もうしばらくすると、セ、パ両リーグの優勝チームが決まりますね。

 そして……。

 新型コロナウイルスの行方にもよりますが、ふつうはテレビで優勝チームのビールかけが中継されます。一球一球に人生をかけてきた選手のみなさんが大はしゃぎ。これもまた、ビールの有効な使い方だと思います。

 けれど……。

 ビールかけは野球選手の特権ではありません。きちんとした目的があって、節度をもってするのであれば、誰にでもビールかけをする権利はあります。

 東京に「総研グループ」という企業グループがあります。

 傘下には、「プロタイムズ総合研究所」と「ウチコミ」という会社があります。

 プロタイムズの設立は2010年。壁の塗装やリフォームをしている会社です。

 ウチコミは、大家さんと借り手を直接マッチングする賃貸サイト「ウチコミ」を運営しています。

 そんな総研グループ。社員はおよそ200人。年商は、ただいま45億円を突破しています。

 いまはコロナ禍で中止していますが、ここが年に1回、社員全員でビールかけをしています。ビール7千本を200人でかけあったこともあるそうです。

 でも、なぜしているの?

 社長である大友健右(けんすけ)さん(49)の半生をひもとく必要がありそうです。

階層社会への挑戦、一歩ずつ着実に

    ◇

 大友は、東京に生まれた。小学生のころは野球をした。中学ではバスケに夢中。米プロバスケのスーパースター、マイケル・ジョーダンにあこがれた。

 都立高校をへて私立大学に進むが、携帯電話販売のバイトをしているうちに、営業という仕事のおもしろさに目覚め、中退。ワンルームマンションの販売会社に入社した。

 仕事は、東京都心にあるワンルームマンションを販売。多くは、投資目的に買ってもらう。営業の仕事は、地方にいる富裕層に電話をかけることから始まる。

 大友は1日200件ほど電話…

この記事は会員記事です。残り1670文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。

【10/25まで】スタンダードコース(月額1,980円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら