米仏首脳、潜水艦契約破棄めぐり電話会談へ マクロン氏が説明求める

パリ=疋田多揚
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 フランスのアタル政府報道官は19日、米英豪による新たな安全保障協力枠組み「AUKUS(オーカス)」をめぐり、近日中に米仏電話首脳会談が行われると仏テレビ番組で明らかにした。マクロン仏大統領はフランス豪州と結んでいた7・2兆円規模の潜水艦建造契約がAUKUSで破棄されたとして、バイデン米大統領に経緯の説明を求めるという。

 アタル氏によると、電話会談はバイデン氏から持ちかけられた。フランスはAUKUSの発表後に米豪に駐在する自国大使を本国に呼び戻しており、ルドリアン仏外相は18日、AUKUSをめぐって「うそや偽善があった。深刻な危機だ」と米国を非難。米側は対中戦略上、フランスとの信頼関係を修復しようと会談を打診したとみられる。

 一方、AFP通信によるとフランスは、今週予定されていた英国との両国国防相会談をキャンセルした。フランスは英国に対しても、AUKUSをめぐって「日和見主義」(ルドリアン氏)で米国に追従したなどと非難していた。

 欧州連合(EU)は20日、国連総会が開かれているニューヨークで非公式の外相会議を開き、AUKUSへの対応を協議する。(パリ=疋田多揚)