NY株、600ドル超の大幅下落 中国の不動産大手の経営危機で

ニューヨーク=真海喬生
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 米ニューヨーク株式市場で20日、主要企業でつくるダウ工業株平均は600ドル超値下がりして取引を終えた。巨額の債務を抱える中国の不動産大手・中国恒大集団の資金繰りへの懸念が中国経済全体の先行き不安につながり、株式が売られた。20日の香港市場や欧州市場でも株価は軒並み値下がりしており、株安は世界に広がっている。

 ダウの終値は前週末より614・41ドル(1・78%)安い3万3970・47ドル。一時は971ドル値下がりする場面もあった。終値が3万4000ドル台を割り込むのは約2カ月ぶり。

 恒大集団は積極的な投資で成長してきたが、銀行融資の返済が難しくなり経営危機に陥っている。この問題が中国の金融市場や不動産市場に広がり中国経済全体に響くとの懸念や、問題の全体像が見えにくい不確実性から、投資家はリスクを回避する動きを強めた。株式のほか原油先物など商品市場も値下がりした。一方で比較的安全な資産とされる米国債が買われ、米長期金利は低下した。(ニューヨーク=真海喬生)