育休「空白」にしません オンライン講座盛況、子連れ参加しやすく

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小林直子
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 育児休業中にビジネスに役立つスキルを身につけてもらおうと、子育てママらを対象にしたオンラインの講義やコミュニティーが盛況だ。コロナ禍でオンラインツールが身近になり、自宅から子どもと一緒に参加しやすくなったことが背景にある。小林直子

 「あなたは困った時に周囲に助けを求められますか?」。画面越しにいる講師の問いかけに、乳児を抱っこした母親たちが耳を傾けていた。この日は周囲に支援や援助を求める「ヘルプシーキング行動」がテーマ。離乳食をあげたり、おむつ替えのために退席したりする人もいるが、表情はみんな真剣だ。育休者向けのオンラインスクール「育休スクラ」の講義風景だ。

 オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を使った講義は週1回、2時間。講師の説明後、生徒同士がグループ対話で理解を深めあう。全国から営業職、システムエンジニアなど様々な職種の育休中の女性が参加。3~6カ月の期間に、仕事と育児の両立のための時間管理術、ビジネス書の要約や討論を通した経営者や管理職の思考などを学ぶ。

 受講料は受講科目に応じて11万~22万円(税込み)。昨年2月の開校以来、1~4期計60人が修了した。講師も務める運営会社「NOKIOO(ノキオ)」(浜松市)の小田木朝子取締役は「ここ数年、育休を戦略的にとらえ、有意義な時間にしたいと考える人が増えてきた」と話す。

 同社はもともと出産を機に退職した女性のキャリア再開を支援してきた。だが、内閣府の直近の調査(2010~14年)では、第1子の出産前後の女性の継続就業率は53・1%。産後も退職せずに復職する人が増えたため、育休者支援にシフトしたという。

 知名度が高まり、9月下旬には5期がスタートする。受講者の約2割は企業が福利厚生として社員に紹介し、受講料を補助するケースだという。小田木さんは「企業側も『変化に強い人材』を求めている。復職後に活躍してもらおうと育休中の人材開発に力を入れ始めた」という。さらに、「コロナ禍でオンラインツールを使うことへのハードルが下がったことも、育休中に学ぶ人が増えた背景にあるのではないか」と分析する。

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