形だけの民主主義も民意が絶対条件 68歳プーチン氏、移行期に不安

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モスクワ=喜田尚
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 10月に69歳となるロシアのプーチン大統領にとって今回の下院選の意味は、次の大統領選がある2024年に向けて移行期の体制を固めることに尽きる。昨年の改憲で本来は今期までだった自身の任期をさらに2期継続可能にした。下院は今回選出された構成で24年を迎える。

 国民に「強い指導者」への渇望があるロシアで、与党や内閣は有権者の不満が大統領に向かうのを防ぐ防波堤の役目も負ってきた。実質賃金の低下や汚職蔓延(まんえん)で「統一ロシア」の支持率が26%に落ち込んでも、プーチン氏が変わらず6割の支持率を維持できる理由の一つだ。プーチン氏は過去の議会選では、党首で盟友のメドベージェフ前首相らにまかせ、自らは露出を控えることも多かった。

 しかし今回は違った。直前の党総会で演説するなど、直接てこ入れした。与党の候補者名簿上位に議員と兼任できないはずの現職外相、国防相が並び、政権の関与が際立った。

 共産党は政権を脅かさないこ…

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