中部電力系ベンチャー、食品ネット通販に参入 来春からコストコ商品

内藤尚志
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 中部電力グループの生活支援会社「中部電力ミライズコネクト」が、食品のネット通販を来春に始める。まずは大型量販店コストコが扱う品物から選べるようにして、東海地区のほかのスーパーや商店の品物にも広げる。人口減や省エネの普及で電気の販売が先細りになるなか、新たな収入減の開拓をめざす。

 ミライズコネクトの秋山光輝社長(50)が朝日新聞の取材で「地域の買い物を支援するインフラにしたい」と話した。専用アプリから注文するしくみにして、商品代に手数料や送料を上乗せする。中部電力の販売子会社「中部電力ミライズ」の電気・ガスの契約者に、付属サービスとして売りこむ。

 コストコと提携する方針はこれまでも打ち出していたが、具体的な内容や、他のスーパーなどへの拡大については明らかにしていなかった。また、電気の契約者の同意を得たうえで、利用データから契約者の異変を察知する「見守りサービス」も来春に始めると表明した。

 ミライズコネクトは、「くらし全般のサービス提供」を掲げるベンチャー企業。中部電力ミライズが51%、三菱商事が49%を出資して4月につくった。秋山社長は三菱商事の出身。2026年3月期までに売上高を50億円以上にして、黒字化する計画だ。すでに駐車場の貸し手と使い手のマッチングなど複数の事業を始めているが、来春からの通販と見守りは中核事業と位置づけているという。

 三菱商事系のコンビニ大手ローソンとも組み、ローソンの店でミライズコネクトのサービスの注文を受けつけることも検討中だ。秋山社長は「何が当たるかわからないから、いろいろやってみる。うまくいくかどうか早く判断するのが重要」とも話し、軌道に乗らない事業はすみやかに撤退する考えも示唆した。内藤尚志