事件発表しなかった佐賀県警、その間に容疑者は 住民から不満の声

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杉山あかり、島崎周
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 佐賀県鳥栖市で女性が殺害され、長崎大学4年の山口鴻志(こうし)容疑者(25)=長崎市=が逮捕された事件。佐賀県警は今回、変死事案と認識しながら、山口容疑者を逮捕した14日未明まで事件の発生を発表しなかった。事件広報のあり方に問題はなかったのか。

 事件発生は10日午後1時過ぎ。県警によると、警察官が事件現場に到着した時、被害者の大塚千種さん(79)はすでに病院に搬送され、けがの状況などをすぐに把握できなかった。

 県警は事件の可能性もあると認識したが、警察官を警戒のため動員する「緊急配備」をせず、遺体の司法解剖は病院側との調整で13日の実施となり、他に契約している福岡県内の3病院には日程を照会しなかった。このため、殺人事件と断定できず、事件発生を発表しない状態が3日以上続いた。

 県警は「事件性を軽視していたわけではなく、必要な捜査はしていた。遺族のプライバシーにも配慮した」などと説明している。

 その間、山口容疑者はJRなどで福岡市内に戻り、13日に大分市内で自首するまで、凶器のハンマーを持って移動していたとみられる。

 現場近くに住む60代の男性は「(事件の可能性があるなら)パトカーで巡回して注意を呼びかけてもよかったのではないか」と不満を語る。

 鳥栖市教育委員会では、過去…

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