朝顔にドーナツ…事故撲滅の願い込め、秋の交通安全運動はじまる

大山稜、横山輝
[PR]

 秋の全国交通安全運動が始まった21日、警視庁の各署で交通安全イベントが開かれた。

 東京都足立区の綾瀬署前では、5年前に交通事故で長男の謙真さん(当時7)を亡くした高田香さん(46)=同区=が参加。謙真さんが育てていた朝顔の種を通行人や地元の保育園児に手渡し、「青信号でも注意して渡って」と交通安全を呼びかけた。

 謙真さんは同区立綾瀬小1年生だった2016年2月、下校中の交差点で青信号の横断歩道を横断中に右折してきたトラックにひかれ、亡くなった。悲しみの中、高田さんは謙真さんが育てた朝顔の種を偶然見つけた。それをきっかけに、「朝顔を交通安全のシンボルに」と小学校や役所に種を託す活動を始めた。

 警視庁がまとめた今年の区市町村別交通事故件数(8月末時点)によると、足立区は1072件で、5年連続で年間事故発生件数が最多となっている世田谷区の1039件(同)を上回り、都内最多となっている。

 東京都小平市では、小平署が西武多摩湖線青梅街道駅(同市小川町2丁目)周辺で、交通事故「ゼロ」にちなみ、ドーナツ200個をドライバーに配布。早めのライト点灯を呼びかけた。

 署によると、小平市内の交通事故は、コロナ禍以前と比べて約3割減だが、今年1~8月は、165件(うち死亡1件)の事故が起きている。

 田中勇署長は「特に多いのは高齢者と自転車の事故。暗くなる時期は特に気をつけてほしい」と話した。(大山稜、横山輝)