目指すはJリーグ? 東京五輪出場の現役選手がつくる未来の陸上大会

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辻隆徳
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 陸上で現役を続けるオリンピアンながら、卜部(うらべ)蘭(積水化学)が大会の運営にも関わり始めた。それも大会を円滑に進めるためにタイムテーブルなどを考えるレースディレクターという重責を担う。なぜ、26歳は新たな挑戦を選択したのか。

選手と大会運営の二足のわらじ

 ――「TWOLAPS ミドルディスタンスサーキット」のファイナルラウンドとなる東京大会(10月30日)でレースディレクターを務めます。東京オリンピック(五輪)に向けたトレーニングと並行して、今年4月から毎週オンラインで大会に向けて話し合ってきました。

 「これまで様々な大会に参加してきましたが、ボランティアの方など私の見える範囲だけじゃない力で大会が成り立っているんだと改めて感じました。五輪も含めてコロナ禍の中でいろんな方の力があって出場させていただいていたのだなと……。裏側を知ることができて、選手の立場としても力になりました」

 ――東京五輪に向けてトレーニングをしながら、大会運営に関わるのは大変だったと思います。ここまで大会に力を入れる理由はなんだったのでしょうか。

 「なかなか思うような結果が出ず、悩んでいた時期がありました。そんなときに南スーダンの選手と一緒に練習をしたんです。内戦が続く小さな国ですが、『五輪で活躍することで国民が団結して、紛争がなくなって欲しい』という強い決意を知りました。単純にすごいなって。私も真剣に競技や五輪と向き合わないといけないと感じました」

 「じゃあ私は何がしたいんだろうって考えたときに、私が大好きな中距離種目の魅力を日本のみなさんに広めたい。いずれは生涯スポーツとして全世代に楽しんでもらえるような種目にしていきたい。この大会は中距離に特化した大会で、その1歩目でもあります」

東京五輪に出場して感じた危機感と手応え

 ――東京五輪陸上女子1500メートルは自己記録を更新したものの、予選敗退に終わりました。

 「悔しい気持ちが残りました。選手村に入る前はテレビで競技を見ていましたが、メダルがあるかないかで取り上げ方が全然違うなというのを感じました。だからこそ順位や結果にもこだわりたいと思いました」

 ――初めて五輪に参加したことで、新しい発見はありましたか。

 「少しずつですけど、中距離…

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