奄美の希少種を守ろう 盗掘防止へ夜間パト 環境省など

奄美通信員・神田和明
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 世界自然遺産に登録された鹿児島県奄美大島で、山中の夜間パトロールが続いている。希少動植物の盗掘や盗採防止のためで環境省や地元自治体、警察署などが合同で巡視。違法な昆虫採集わなも見つかっており、環境省は「希少種保護の監視を強化する」とし、10月までパトロールを継続する。

 クワガタなど昆虫が活発に動き出す時期と、来島者も増える毎年8月以降に実施している。山中で出会った人に声をかけたり、チラシを配ったり、わなが設置されていないかを調べながら見て回っている。今年は昆虫採集者と思われる人物が山中の自動撮影カメラに写っていたこともあり、監視体制を強化している。

 14日には今年3回目のパトロールがあり、関係者7人が山中を巡回。工作物の設置に許可が必要な奄美群島国立公園第2種特別地域内で、古くなった昆虫トラップ(わな)を2個見つけ、回収した。

 環境省によると、前回までのパトロールで、動植物の捕獲や採集が禁止されている同国立公園の特別保護地区と、世界自然遺産区域内でもある瀬戸内町内の2カ所で、違法な昆虫トラップを発見している。

 同省奄美群島国立公園管理事務所の後藤雅文離島希少種保全専門官は「島の生物多様性保全のため盗掘、盗採防止は重要な課題となっている。生き物の採集にもルールがあることを知ってほしい」と話した。(奄美通信員・神田和明)