丑年に合わせ「乗牛体験」実施へ 六甲山牧場

森直由
【動画】丑年に合わせ「乗牛体験」実施へ 六甲山牧場=森直由撮影
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 【兵庫】神戸市六甲山牧場(神戸市灘区)は、今年のえと「丑(うし)年」に合わせ、ホルスタイン種の乳牛が人を乗せる「乗牛体験」を、年内にも始める予定だ。少なくとも同牧場では、初めての試みだという。

 担当飼育員の前田浩樹さん(32)によると、乳牛は2016年6月生まれの5歳のメス「ランボルギーニ」。「馬に負けないくらい、たくましく育ってほしい」との願いを込めて、高級外車にちなんで名付けられたという。

 同牧場で生まれ、最初は乳牛舎で育てられた。だが「馬と一緒に育てたら、色々なことができるようになるのではないか」との思いから、生後約3カ月で離乳に合わせて馬舎に移された。それから約5年間にわたり、馬と一緒に育ってきた。

 通常は乳牛に人が乗ると、嫌がられて振り落とされてしまうという。しかし、馬とほぼ同じトレーニングを受けてきたため、人が乗れるようになった。乗り心地も馬とほとんど変わらないという。

 普段は年上の馬3頭と一緒に放牧され、仲良く暮らしている。人が大好きで、柵沿いに来た客に触ってほしくて、自ら近づいていく。無邪気な性格で、放牧中に突然走り出したり、柵を壊したりすることもあるという。体がしっかりして、精神的にも落ち着いてきたため、来場者向けの乗牛体験デビューに向け、同牧場は準備を進めている。

 前田さんは「人は昔から、生活の中で、乳牛からたくさんの恩恵を受けてきた。乗牛体験を通じて、乳牛にもっと興味を持つきっかけにしてもらえたら」と期待している。(森直由)