「ブレークスルー感染」8月以降192人 全感染者の8.8%
伊藤宏樹
新型コロナウイルスのワクチンを2回接種し、2週間以上過ぎた後に感染する「ブレークスルー感染」が、山口県内で8月1日~9月16日に192人確認された。この期間に感染した2172人の8・8%にあたるが、重症になった人はいなかった。県は接種後もマスク着用や手洗いなどの基本的な対策を欠かさないよう呼びかけている。
県が21日の県議会環境福祉委員会で説明した。県健康増進課によると、ブレークスルー感染が確認された192人のうち189人は軽症か無症状で、中等症は3人。新型コロナは感染力の強い「デルタ株」が主流になったが、ワクチンには発症を一定程度防ぎ、重症化を回避する効果があるとみている。接種率が高いはしかの予防接種などでも起こるという。
また県は、昨年10月から実施した生後6カ月~小学6年のインフルエンザ予防接種費用を無料にする事業について、今年は行わない考えを示した。昨年は新型コロナとの同時流行を抑え、医療機関への負担を軽減するねらいがあったが、今年は新型コロナワクチンの接種が進んだことを踏まえて見送るという。(伊藤宏樹)

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