米国境の橋の下で1万人生活、ハイチから混乱逃れて 当局は送還方針

ワシントン=大島隆
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 大統領暗殺や震災が起きたカリブの島国ハイチから、メキシコ国境を越えて米国に入った多くの人々がとどまるテキサス州で混乱が起きている。メキシコと国境を接する同州デルリオには、9月中旬から国境の川を渡るなどして米国に入る人が急増。難民認定を希望し、1万人以上が米国とメキシコを結ぶ橋の下に集まってテントなどで暮らしている。大部分はハイチ人とみられている。

 米バイデン政権は、中米諸国から米国をめざす人々に対して、メキシコ国境から不法に入国するのではなく、難民申請など正規の手続きを踏むよう呼びかけている。

 米当局は橋の下にとどまっている人々に食料などを供給する一方、飛行機でハイチに送還する手続きを進めている。だが、なお数万人がハイチを出国して、中南米諸国を経て米国に向かっているとの見方もあり、バイデン政権は対応に苦慮している。

 米国内では、馬に乗った国境警備隊員が手綱のようなものを振り回して、国境の川を渡ろうとする人々を阻む映像が拡散。ハリス副大統領は21日、映像について「恐ろしい。人間がこのように扱われるべきではない」と述べ、調査する考えを示した。(ワシントン=大島隆