たき火で熱燗「キャンプ飯」で日本酒を 酔鯨酒造と北海道の酒店開発

今林弘
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 キャンプ場で直火で燗(かん)にしても風味を損なわない日本酒を、高知市の酒蔵「酔鯨(すいげい)酒造」と北海道小樽市の酒店「小樽酒商たかの」が共同開発した。「たき火専用」をうたい、実際にキャンプ場で試飲を繰り返し、たき火との相性を確かめた。冷酒でも常温でも旨(うま)みや酸味、苦みが程よく、「キャンプ飯」にぴったりだという。

 開発のきっかけは、酔鯨酒造社長の大倉広邦さん(43)と、小樽酒商たかの副社長の高野洋一さん(42)が互いにキャンプ好きだったこと。日本酒をキャンプ場で楽しむ人が少ないことを憂え、商品化を目指した。

 まず、酔鯨酒造がたき火で日本酒を温めた時に、薪の薫香が残り、熟成された味わいになるよう酵母を選んだ。キャンプ歴30年の高野さんが夏、秋、冬の北海道のキャンプ場で繰り返し試飲し、適度な香りと酸味のある専用酒を生み出した。

 また、肉料理など濃い味つけのキャンプ飯に合うよう、すっきりとした味わいにした。特別本醸造で火入れを2度するなど、野外でも酒質が変化しにくく、冷やしても温めても、どの温度帯でもおいしく飲めるよう、こだわった。

 高野さんは「たき火の友に日本酒を加えてもらえれば」。大倉さんは「癒やしの場でもあるキャンプ場で、人と人をつなぐ日本酒の世界が広がってほしい」と話している。

 商品名は「SAKE(サケ) TENT(テント) HOUSE(ハウス)」(720ミリリットル 送料・税込み2387円)。日本酒になじみのない世代にもアピールしようと、クラウドファンディング「GREEN FUNDING」(https://greenfunding.jp/lab/projects/5209別ウインドウで開きます)で支援金を募り、賛同者には商品を送る。

 今月から始め、目標金額の20万円は1日で突破。10月10日まで募集する。終了後は、小樽酒商たかので販売する。(今林弘)