トラクター専門の窃盗集団、暗躍か 相次ぐ被害に怪しい「前兆」

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西崎啓太朗
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 茨城県内でトラクターなどの農機具が盗まれる被害が増えている。事前に盗んだトラックにトラクターを載せて盗む手口や、業者を名乗る人物が訪ねてきた後に盗難に遭うという被害状況が、県警や農家への取材でわかってきた。

 県警によると、県内の今年1~8月のトラクターなどの農機具の盗難被害件数は54件。ほとんどがトラクターで、昨年の同じ時期と比べて19件多い。盗難被害は県南東部の鹿行地域と県西地域に集中しており、県全体の8割ほどに上るという。

 「農機具専門の窃盗集団が暗躍しているのではないか」。ある県警幹部はこう指摘する。

 トラクターが盗まれた現場や、その付近の防犯カメラを解析したところ、複数人が犯行に関わっているとみられるケースがあったという。「盗んだ後、1人で運ぶのは困難。複数人で役割を分担している」

盗んだトラックにトラクター載せる?

 約25ヘクタールの畑でサツマイモやジャガイモなどを栽培し、加工・販売している鉾田市のしらとり農場では8月3日未明、トラックが盗まれた。捜査関係者によると、約2時間後にトラックは農場に戻ってきたものの、近隣の農家ではこの日、トラクターなどの盗難が相次いだという。

 また、県内の山中に放置されたトラックがあるとの通報を受け、警察官が駆けつけたところ、トラックの荷台にあった無施錠のコンテナから、盗まれたトラクターが見つかった。その後の調べでトラックは盗難車だったことが判明した。いずれのケースでもトラクターを盗むのにトラックを使ったと県警はみている。

 典型的な「前兆」も報告され…

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