• アピタル

グレーゾーン?発達障害?その時親は…2千人と関わった指導員の視点

有料会員記事

構成・鈴木裕
[PR]

 わが子が「発達障害」や「グレーゾーン」と言われたとき、親は何を思い、どう行動したのか。

 自閉スペクトラム症と診断された子どもを持ち、児童発達支援センターの指導員として約2千人の親子とかかわってきた浜田悦子さんは、自分の経験と学んだことをもとに発信している。子育てを支援する一般社団法人「子育てコーチング協会」のインストラクターとして活動している浜田さんに聞いた。

 ――自閉スペクトラム症と診断されたお子さんがいらっしゃいますね。

 小学6年生になる長男が3歳のとき、3歳児健診で、発達障害の要検査、要相談と言われました。それまでは発達障害や自閉症スペクトラムのことをぜんぜん意識していなかったので、最初は何を言っているのだろうという感じでした。

 そのうちに、だんだんと怒りがわいてきました。「3歳児健診で、ほんの一瞬しか見ていないのに、なぜそんなことを言うのか」と。たしかに育てにくいところはありましたが、数字やアルファベットにすごく執着して、ひとつのことに集中するところは、「天才じゃないか」と思っていたぐらいでしたから、子どもの長所と思っていたことを否定されたように感じてショックでした。

 子どもが発達障害の検査を受けて、その診断が出るまでには時間がかかります。その間も苦しみました。不安な気持ちを解消したいと、ネットで検索して情報を手当たり次第に探しては一喜一憂していました。しつけが悪かったのではないか、もっと厳しくすれば治るのではないかと、ネット情報に振り回されて自分の中で葛藤していました。それまでの子育てがダメだったのではと考えて、自分を責めていました。

 「モヤモヤしているよりも、はっきりと診断がついたほうがいい」と感じました。

 でも、自閉症スペクトラムと…

この記事は有料会員記事です。残り1920文字有料会員になると続きをお読みいただけます。