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がん検診の受診者が回復傾向 コロナ禍前には及ばず 日本対がん協会

天野彩
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 日本対がん協会は22日、今年上半期にがん検診を受けた人は156万6022人で、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で受診者が大幅に減った昨年同期と比べ、2・2倍に増えたと発表した。ただ、コロナ禍前の水準には戻っておらず、一昨年比では17%減だったという。

 国が受診を推奨し、協会が実施する胃、肺、大腸、乳、子宮頸(けい)がんの5種のがんについて、月別の受診者数と見つかったがんの数を調査。全国42支部のうち、32支部が回答した。

 昨年同期は初の緊急事態宣言が出て全国各地で検診が中止・延期となり、一昨年比で4割以下に受診者数が落ち込んでいた。

 協会は昨年の受診を今年に延期した人が一定数いる一方で、コロナの影響がまだ続いているとみている。密集を避けるために人数制限を設けている会場があることも影響している可能性があるという。

 全国で年間約100万人が新たにがんと診断されており、日本人の2人に1人が一生のうちに一度はがんと診断される。オンラインで会見した協会の小西宏・がん検診研究プロジェクトディレクターは、「受診者が減れば、がんの発見が遅れる人が増える。がんは早く見つければ治る可能性が高い。会場では感染対策も講じているので、検診を受けてほしい」と話した。(天野彩)