違法薬物の密輸ルート コロナ禍で旅客経由から国際郵便に

古賀大己
[PR]

 違法薬物の密輸ルートにもコロナ禍の影響が出ている。財務省が21日まとめた2021年上半期(1~6月)の摘発状況によると、コロナ禍による入国規制や国際線の運航減の影響で、旅客便を使った密輸は前年同期比84%減の8件に激減した。代わりに、国際郵便を使った密輸が39%増の351件と急増している。

 密輸品では、液体大麻の押収量が大幅に増えた。大麻草からエキスを抽出した「大麻リキッド」と言われるもので、紙巻きたばこに代わって普及が進んでいる電子たばこ器具のカートリッジに薄めて仕込み、吸引されているという。

 液体を含む「大麻樹脂」の押収量は70キロで、前年同期の約3・5倍。19年の21キロ、20年の68キロという過去2年の年間の押収実績をすでに半年で上回り、4年連続で増える見込みという。

 違法薬物全体の摘発件数は413件で前年同期比で20%増えたが、押収量は57%減の619キロだった。(古賀大己)