ヴィクトリーナの森協定 宍粟市とバレーチーム

伊藤周
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 女子プロバレーボールのヴィクトリーナ姫路の運営会社が、兵庫県宍粟市と「ヴィクトリーナの森」協定を結んだ。SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みの一環で、市有林約30ヘクタールの提供を受け、選手と市民が一緒に植樹などをして、10年かけて整備する。将来は間伐材を利用したアスレチック施設などを造り、市民らの健康増進に役立てるという。

 運営会社「姫路ヴィクトリーナ」と同市は昨年4月、バレーボールを通じて地域の健康増進や青少年の健全育成に取り組もうと包括連携・支援協力協定を結んだ。しかし、計画していたバレーボール教室などがコロナ禍で開催困難となり、思ったような活動ができていない。

 今回は同社が「陸の豊かさも守ろう」というSDGsの目標のひとつを実践するため、市の面積の9割が森林で「森林(もり)から創(はじ)まる地域創生」を掲げる同市とヴィクトリーナの森協定を結ぶことになった。数カ所の候補地から、市がすでに間伐など整備を進めていた、ちくさ高原の市有林に決めた。

 子どもら市民に選手と植樹を進めながら森林の大切さを学んでもらい、間伐材を活用してグランピングやアスレチックの施設、ベンチなどを設置して市に寄贈。また市民の健康増進の役割を担うことでファンの獲得も目指すという。試合ではヴィクトリーナの森と宍粟市のロゴマークをユニホームに付けて戦う。

 市役所であった締結式では、福元晶三市長と姫路ヴィクトリーナの橋本明社長が出席。福元市長は「豊かな森にすることで人が訪れ交流も深まる。非常にありがたい」と感謝を述べ、橋本社長は「地域の方々と一緒に森づくりを進め、地域の活性化につなげたい」と話した。

 森づくりは来年から10年計画で、事業主体は一般社団法人スポーツリパブリック、活動主体を姫路ヴィクトリーナが担う。最初のイベントとして、次のVリーグ公式戦終了後の来年4月に地域の子どもたちや選手が植樹する予定という。(伊藤周)