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米、ワクチン5億回分を寄付へ 世界的な接種偏りの是正をアピール?

ワシントン=合田禄
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 バイデン米大統領は米国東部時間の22日、各国の首脳らが参加する新型コロナウイルス対策に関する首脳会議(サミット)を開く。バイデン氏は、新型コロナワクチン5億回分を新たに購入し、世界に寄付すると発表する見込みだ。

 ホワイトハウス高官によると、サミットはオンラインで開催。100カ国以上の政府のほか、企業や国際機関、NGOなども参加し、各国首脳が演説する。

 米国は、来年の国連総会までに、世界のすべての国がワクチンの接種率7割を達成するという目標に向けて協力を呼びかける。追加購入するワクチンはすべて米ファイザー製となる。製薬企業が「営利を目的としない価格」で供給する予定で、出来るだけ早く契約を締結するとしている。

 米国は今年6月にも、同社製ワクチン5億回分を低所得国などに寄付するとしてきた。米国内ではすでに3億8千万回以上が接種されている上、近くファイザー製ワクチンの3回目の接種で免疫を高める「ブースター」も進める計画だ。

 ただ、これまでワクチン接種が先進国に大きく偏っており、世界保健機関(WHO)はブースター接種を少なくとも年末まで控えるよう求めている。今回の寄付には、偏りの是正をアピールするねらいも透ける。

 バイデン氏は21日の国連総会の演説で、すでに1億6千万回分を他国へ送ったことを明らかにし、「米国はWHOと再び連動し、世界中に命を救うワクチンを届ける」と強調していた。(ワシントン=合田禄)