レスラー市議の覆面写真、HPなどに掲載へ 大分市議会が一転容認

中沢絢乃
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 覆面レスラー大分市議のスカルリーパー・エイジ氏(52)が、覆面姿の顔写真が市議会ホームページや市議会だよりに掲載されていないことを「人格権の侵害」と訴えていたことに対し、市議会は22日の議会運営委員会で、一転して掲載を認めることを決めた。

 エイジ市議は2013年2月に初当選し、現在3期目。当初から覆面姿での本会議や委員会への出席を申し入れてきたが、「帽子や外套(がいとう)、えり巻き、つえ、かさなどを着用、携帯してはならない」という市議会会議規則を理由に認められず、覆面をとって出席してきた。ホームページや市議会だよりにも長年一人だけ顔写真が載っていなかった。

 エイジ氏は今年4月に写真掲載を求める仮処分を大分地裁に申し立てたが、市議会側が和解を拒否。6月には市を相手に写真掲載と計500万円の損害賠償を求める訴訟を起こし、10月1日に第1回弁論が予定されていた。

 掲載を認めた理由について、藤田敬治議長(68)は「覆面着用の写真掲載の問題を早期に解決し、コロナ禍の中、市民の信託に応えることが先決」と説明した。

 エイジ市議は「訴訟を前に突然認めたことには驚いた。当然の権利をようやく認めてもらえたが、『多様性を認める世の中の流れを受けて認めることにした。8年間嫌な思いをさせた』と言ってほしかった」と語った。(中沢絢乃)